3-5 要約が楽しくなる!3ステップで伝える力が身につく魔法

「本の感想文、長くなりすぎちゃった……」
「大事なところがわからないよ!」
「要約って難しそう……」

そんな風に思ったことはありませんか?実は私も、お気に入りのアニメを友達に説明するとき、長々と話しすぎて「で、結局何が面白いの?」と言われたことがあります。でも大丈夫!今日は誰でも簡単に要約ができるようになるコツをお伝えします。

1. 要約は「おみやげ話」みたいなもの!

身近な例で考えてみよう

要約って実は、旅行から帰ってきたときのおみやげ話にそっくりなんです。

例えば、ディズニーランドに行ってきた友達が、すべてを詳しく話したら:
「まず家を出て、電車に乗って、到着して、チケット買って、アトラクションに並んで、……(3時間後)……そして帰ってきたんだよ」

これでは聞いている方が疲れてしまいますよね。でも要約が上手な人は:
「ディズニーランドで一番楽しかったのは、新しくできたバズ・ライトイヤーのアトラクション!的当てゲームみたいで、すごく盛り上がったよ」

こんな風に、大事なポイントだけを伝えます。これが要約のコツです。

ゲームの説明も同じ!

好きなゲームを友達にすすめる時:
「このゲーム、ストーリーがすごくて、グラフィックもきれいで、音楽も良くて、キャラクターがかわいくて、操作も簡単で……(続く)」

ではなく、
「このゲームは、仲間と協力して冒険するのが楽しいRPGだよ。特にストーリーが感動するんだ!」

これなら短くてわかりやすいですね。

2. 要約の基本は「3つの質問」に答えるだけ!

魔法の3質問

どんな文章を要約するときも、この3つに答えればOK!

  1. だれが/なにが(主役は?)
  2. どうした(何が起きた?)
  3. どうなった(結果は?)

実際にやってみよう

【例】桃太郎の話

· だれが:桃太郎が
· どうした:鬼退治に行って
· どうなった:鬼を倒して宝物を持ち帰った

→「桃太郎が鬼退治に行って、鬼を倒して宝物を持ち帰った話」

わずかこれだけで、桃太郎の話の大事な部分が伝わりますね!

もう一歩進んで「5W1H」

もっと詳しく要約したいときは:

· When(いつ)
· Where(どこで)
· Who(だれが)
· What(なにを)
· Why(なぜ)
· How(どのように)

この中から大事なものを選んで使います。

3. 要約を楽しくする3つのコツ

コツ①:声に出して読んでみよう

文章を読むとき、大事だなと思うところに線を引きながら、声に出して読んでみましょう。自然と「ここが大事だ」というところがわかってきます。

コツ②:友達に伝えるつもりで

「この話、友達に30秒で説明するならどうする?」と考えながら要約してみましょう。時間制限があると、自然と大事なところだけを選べます。

コツ③:絵や図にしてみよう

漫画のコマのように、4コマ漫画を描くつもりで要約してみましょう。絵にすると、何が大事かがわかりやすくなります。

4. みんながやってしまう!失敗あるある

失敗①:細かい数字にこだわりすぎ

「1583年に、〇〇という人がいて、その人が××を発明して……」

【解決法】数字は大体でOK!「今から約400年くらい前に、ある人が便利なものを発明しました」で十分です。

失敗②:全部を平等に縮めようとする

元の文章が1000文字だから、要約を200文字にしようとして、すべてを5分の1に縮める。

【解決法】大事なところはしっかり残し、あまり大事でないところは思い切って削る。

失敗③:自分の感想を混ぜてしまう

「すごく面白い話で、私もやってみたいなと思いました」

【解決法】要約はあくまで「話の内容」だけ。感想は別に書きましょう。

5. 要約がうまくなる!先輩たちの工夫

工夫①:付箋を使う方法

大事だと思う文に付箋を貼っていき、貼った付箋だけを見ながら要約する。

工夫②:録音する方法

一度声に出して要約を録音し、それを文字に起こす。

工夫③:誰かに話す方法

実際に誰かに要約を話してみて、相手が「え?それだけ?」と言ったところを詳しく説明する。

練習問題:要約に挑戦してみよう!

では、実際に要約の練習をしてみましょう。

【お題】次のお話を要約してください

「昨日、公園でサッカーをしていたら、となりのクラスの田中君がボールを強く蹴りすぎて、ボールが大きな木の上に引っかかってしまいました。みんなでどうしようか悩んでいたら、ちょうど通りかかった6年生の先輩が、長い棒でボールを上手に取り出してくれました。お礼に、みんなでお菓子をあげました。先輩は『また困ったことがあったら声かけてね』と言って去っていきました。」

ステップ1:3つの質問に答えよう

  1. だれが:_____________
  2. どうした:_____________
  3. どうなった:_____________

ステップ2:要約文を作ろう



【解答例】
ステップ1:3つの質問に答えよう

  1. だれが:田中君とサッカーをしていたみんな
  2. どうした:ボールが木に引っかかって困っていた
  3. どうなった:6年生の先輩が助けてくれた

ステップ2:要約文を作ろう
「サッカーをしていたらボールが木に引っかかり、困っていたら6年生の先輩が助けてくれた」

どうですか?長い話がたった1文で伝わりましたね!

まとめ:今日覚えたことをおさらい

今日学んだことをまとめると……

· 基本の型:「だれが・どうした・どうなった」の3つでまとめる
· 楽しむコツ:声に出す、友達に話すつもりで、絵にしてみる
· 失敗対策:細かい数字にこだわらない、大事なところを選ぶ、感想を混ぜない

今日からできる小さな一歩:
「今日見たテレビ番組や読んだマンガを、30秒で誰かに説明してみる」

例えば:

· 「今日のドラマは、主人公が困難に立ち向かって、最後に成功する話だったよ」
· 「このマンガ、主人公と友達の絆が深まっていくスポーツものだよ」

要約ができるようになると、本やテレビで見たことを友達に伝えるのが楽しくなります。また、勉強でも大事なポイントがすぐにわかるようになります。

ぜひ、今日から要約の練習を始めてみてください。最初は難しく感じるかもしれませんが、何度もやっているうちに、きっと上手になっていきますよ!


「こんな風に要約してみたよ!」というのがあったら、ぜひお家の人や友達に聞いてもらってください。きっと「わかりやすい!」って褒めてもらえますよ!

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