6ー1 もしもに備えるのはカッコイイ!~君の防災アクションで未来を守ろう~


こんにちは!みなさん、学校の避難訓練のとき、「本当に必要あるのかな?」って思ったことはない?
「大きな地震なんて来ないよ」「うちの地域は大丈夫」なんて考えたりして…。
実は私も、昔はそう思っていました。でも、自然災害は「備えている人」と「何もしていない人」とで、未来が大きく変わるんだということを知ったんです。

今日は、みんなが「カッコイイ防災マスター」になれるよう、自然災害のひみつと、君にできるとっておきの備え方を伝授しちゃいます。知っているだけで、君は家族や友だちを守るヒーローになれるんです!

  1. 【実生活の視点】自然災害は“自然の当たり前”

まず、自然災害を特別なことと思わないでほしいんです。実は、これらはすべて“自然の当たり前”の現象が、私たちの生活エリアとぶつかってしまったときに起こるんだ。

· 地震:地球の表面をおおっている「プレート」という巨大な岩の板が、少しずつ動いている。そのときのズレのエネルギーが一気にはじけて、地面が揺れるんだよ。つまり、地球が生きている証拠なんだ。
· 大雨・洪水:空にある水蒸気が雲になって、たくさんの雨を降らせる。これ自体は自然の循環。でも、コンクリートで固められた街では水がしみこまず、短時間にたくさん降ると、川からあふれたり、水がたまってしまうんだ。
· 土砂災害:山やがけは、実はゆっくりとくずれながらバランスを保っている。そこに大雨が降ると、水の重みや、水が潤滑油みたいなはたらきをして、バランスがくずれてしまうんだね。

  1. 【基本ルール】命を守る3つのステップ「まえ・とちゅう・あと」

防災には、とても大切な3つのステップがあります。これを知っているかどうかで、とっさの時の行動が変わってきます。

  1. 「まえ」の備え(平常時):
    · 安全場所の確認:家や学校で、地震の時にどこが安全か、家族や先生と話し合っておく。
    · 避難場所の確認:地域の避難場所がどこにあるか、地図でチェックしておく。
    · 非常用持ち出し袋の準備:次の章でくわしく説明するよ!
  2. 「とちゅう」の行動(災害発生時):
    · まずは自分の身を守る:地震なら「ダンゴムシのポーズ」で頭を守る。机がない場合は、クッションやカバンで頭を守ろう。
    · あわてない:パニックになると、まわりが見えなくなり、かえって危険だよ。一度落ち着いて、次の行動を考えよう。
  3. 「あと」の行動(災害がおさまった後):
    · 正確な情報をゲット:うわさ話にふりまわされないように、ラジオや行政の防災アプリなどで正しい情報を入手する。
    · 安全を確認して避難:家が危ない場合は、避難場所へ。この時、ブレーカーを落としてから避難すると、火事の予防になるよ。
  4. 【心理的アプローチ】「もしもグッズ」で防災を楽しく!

「防災」って言うと、なんだか堅苦しくて、むずかしいイメージがあるよね。そこで、防災を「楽しい準備」に変える方法を紹介するね。

「マイ・もしもグッズ」を作ってみよう!

非常用持ち出し袋の中に、自分だけの“楽しみグッズ”を少しだけ入れちゃおう。

· お気に入りのお菓子:非常食はかためのビスケットが多いから、自分が好きなキャンディーやチョコを1つ入れておく。それだけで、気持ちがほっとするよ。
· 小さなスケッチブックとえんぴつ:退屈しのぎになるし、絵や日記を書くことで、つらい気持ちを外に出すこともできるんだ。
· 家族の写真:はなればなれになった時に、あったかくて力強い気持ちになれるよ。

これらは、きみの“心の非常食”なんだ。自分で考えて準備すると、防災がぐっと身近に感じられるはず!

  1. 【失敗しやすいポイントと対策】「正常性バイアス」に打ち勝とう!

「まさか自分が」とか「これは大したことない」と思いこんで、避難が遅れてしまうことがよくあります。これを「正常性バイアス」という、心のクセが原因なんだ。

· 失敗例:大雨で避難情報が出ているのに、「うちは大丈夫だろう」とテレビを見ながらやり過ごしてしまう。
· 対策「もしもスイッチ」:日頃から「もしも、大雨警報が出たら?」「もしも、大きな揺れを感じたら?」と具体的に想像するクセをつけよう。そして、家族で「〇〇という情報が出たら、すぐに避難する」とルールを決めておくんだ。この“もしもスイッチ”を入れておくことで、いざという時にあわてずに行動できるようになるよ。

【練習問題】今日からできる“マイ防災マップ”作り

さあ、学んだことを使って、きみだけの「マイ防災マップ」を作ってみよう!おうちの人と一緒にやってみてね。

【ミッション】
家の周りの地図(Googleマップの印刷でも、簡単に手書きでもOK)に、次のものを書きこんでみよう。

  1. 安全な場所:広くてしっかりした建物(公民館や学校など)=避難場所
  2. 危険な場所:ブロック塀や自動販売機(倒れてきそうなもの)、川やがけ
  3. 助けてくれる場所:コンビニ、交番、地域の知り合いの家

【作り方の例】

· 自宅を中心に、避難場所までどの道を通るか、矢印で書いてみる。
· 危険な場所には、赤い×印をつける。
· 家族で集合する場所を、地図の中に書きこんでおく。

これを作るだけで、いざという時にあわてずにすむよ。とても大切な“宝地図”になるんだ!

【まとめ】

今日わかった、防災の大切なポイントをおさらいしよう!

· 自然災害は“自然の当たり前”。怖がるより、正しく知ることが第一歩。
· 防災は「まえ・とちゅう・あと」の3ステップで考える。
· 「正常性バイアス」にだまされないために、日頃から“もしもスイッチ”を入れておく。
· 自分なりの「もしもグッズ」を準備すると、防災が楽しくなる。

次にできる小さな一歩:
今日の夜、ごはんの時に、おうちの人にこう言ってみよう。「ねえ、もしも大きな地震が来たら、うちの安全な場所はどこ?」。たったそれだけの一言が、家族の命を守る、とってもカッコイイ第一歩になるんだよ。

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