1. 導入(つかみ)
「地図の上の1cmって、実際の世界では何メートルなんだろう?」
「図工で描いた絵、もっと大きくしたいけどどうやってサイズを決めればいい?」
こんなふうに思ったこと、あるよね。
算数では、こういう時に 拡大図 や 縮図 を使うんだ。
拡大図:小さいものを大きく描くこと 縮図:大きいものを小さく描くこと
身近な生活や遊びでも大活躍するから、覚えておくと便利だよ!
2. 本文(多角的に解説)
① 実生活の視点:身近な例
地図:地図の縮尺は縮図の一種。1cm=100mとか 図工や工作:小さな設計図を大きくしたり、ポスターを小さくしたり お菓子作り:レシピの分量を増やしたり減らしたりするとき
たとえば、折り紙で小さなカブトムシを作ったけど、今度は大きな紙で作りたいとき、拡大図の考え方を使うと「どれくらい大きくするか」がわかるんだ。
② 基本ルールや理論
拡大図のルール
すべての辺を同じ比率で大きくする たとえば、元の長さが3cmの辺を2倍にすると → 3×2=6cm
ポイント:比率が同じでないと、形がゆがんじゃうよ
縮図のルール
すべての辺を同じ比率で小さくする たとえば、元の長さが10cmの辺を1/5にすると → 10×1/5=2cm
ポイント:縮めすぎても大きくしすぎても、比率は必ず同じに!
面積や体積の場合
面積は 比率の二乗 例:拡大2倍 → 面積は2×2=4倍 体積は 比率の三乗 例:拡大2倍 → 体積は2×2×2=8倍
「大きさの比」と「面積・体積の比」は違うから注意しよう!
③ 心理的アプローチ:楽しく覚えるコツ
まずは紙に線を引くだけでもOK カラーペンで色を変えると比率がわかりやすい 「お絵かきゲーム」と考えると、算数が苦手でも楽しくできる
例えば、友達の描いた小さな家の絵を、紙いっぱいに拡大して描く遊びをすると、自然に比率の感覚が身につくよ。
④ 失敗しやすいポイントと対策
比率を間違える → 元の長さを確認してから計算 片方だけ拡大/縮小 → 形が変わっちゃうから、全部の辺を同じ比率に 面積・体積の増減を忘れる → 面積は二乗、体積は三乗の法則を覚える
⑤ 他人の工夫例・応用
地図作り:公園や学校の地図を縮図で描くと、友達にわかりやすい 工作:小さな設計図を拡大して模型を作る お菓子作り:クッキー型を縮図・拡大して大きさを調整
身近なことと結びつけると、算数の勉強がもっと楽しくなるよ!
3. 練習問題(やってみよう!)
問題1(拡大図)
元の正方形の1辺が3cm。2倍に拡大すると何cm?
👉 解答:3×2=6cm
問題2(縮図)
元の長方形が12cm×8cm。1/4に縮小すると何cm×何cm?
👉 解答:12×1/4=3、8×1/4=2 → 3cm×2cm
問題3(面積の比)
正方形の1辺を3倍に拡大したら、面積は何倍?
👉 解答:3×3=9倍
問題4(体積の比)
立方体の1辺を2倍にしたら体積は何倍?
👉 解答:2×2×2=8倍
問題5(応用)
地図で学校までの距離が1cm。実際は200m。3cmの距離は何メートル?
👉 解答:1cm=200m → 3cm=200×3=600m
4. まとめ
拡大図:小さいものを大きく描く 縮図:大きいものを小さく描く 比率は必ず一定、面積は二乗、体積は三乗 工作や地図、生活の中で実際に試すと覚えやすい
👉 今日からの一歩は、「自分の描いた絵や工作を2倍に拡大して描いてみる」こと。
色ペンで比率をチェックしながらやると、楽しく学べるよ!
