3ー6 グラフと仲良しになろう!資料を使った作文が楽しくなるコツ

「表やグラフを見ても、何を書けばいいかわからない……」
「数字がたくさんあって、どれが大事かわからないよ」
「作文にグラフを入れるのが難しいなあ」

こんな風に感じたことはありませんか?実は私も、初めて資料を使った作文を書くとき、グラフを見て「うわっ、数字がいっぱい!」とびっくりしたことがあります。でも大丈夫!今日は表やグラフを説明する作文が、楽しくなるコツをお伝えします。

1. 資料を使った作文は「試合の実況中継」みたいなもの!

身近な例で考えてみよう

サッカーの試合をテレビで見ると、実況アナウンサーがいますよね:

「ゴールキーパーが右に動きました!シュート!……ああ、ボールがポストに当たって跳ね返りました!」

これと同じことを、グラフや表でもやってみましょう。グラフの動きを、実況中継するように説明するんです。

ゲームの攻略データも同じ!

好きなゲームで、キャラクターの強さを表すグラフがありますよね:

· 「このキャラクターは、スピードが高いけど、攻撃力が低いんだよ」
· 「レベルが上がると、特に防御力が大きく上がるね」

こんな風に、グラフから読み取ったことを言葉で説明するのが、資料を使った作文なんです。

2. 基本の型は「見つけて・比べて・考えて」の3ステップ!

ステップ①:見つける – 目立つところを探そう

グラフや表を見て、まず目につくところを探します。

【注目ポイント】

· 一番大きい数字
· 一番小さい数字
· 急に増えているところ
· 変わらないところ

例:「このグラフで一番目立つのは、8月のアイスクリームの売り上げがすごく多いことです」

ステップ②:比べる – 違いを見つけよう

数字やグラフの形を比べてみます。

【比べ方のコツ】

· 前の年と比べる
· 他のものと比べる
· 多い順に並べてみる

例:「7月と比べると、8月のアイスクリームの売り上げは2倍以上になっています」

ステップ③:考えて – なぜだろう?と想像しよう

「どうしてそうなったんだろう?」と理由を考えます。

【考え方のヒント】

· 季節のせい?
· イベントのせい?
· みんなの好みが変わった?

例:「8月にアイスクリームの売り上げが増えたのは、夏休みでみんな家にいるからかもしれません」

3. 作文を楽しくする3つの魔法

魔法①:グラフを生き物に見立てよう

「このグラフは、8月に大きくジャンプしているね!」
「4月からゆっくり成長しているみたい」

こんな風に、グラフを生き物や乗り物に例えると、説明が楽しくなります。

魔法②:色分けしてみよう

· 赤:一番大事なところ
· 青:面白い発見
· 緑:自分の考え

色を使うだけで、作文がぐっとわかりやすくなります。

魔法③:友達に教えるつもりで

「このグラフ、すごく面白い発見があったんだけど、聞いてくれる?」という気持ちで書いてみましょう。

4. みんながやってしまう!失敗あるある

失敗①:数字を羅列するだけ

「1月は100個、2月は120個、3月は110個でした」

【解決法】数字だけじゃなくて、その意味を説明する。「1月から2月にかけて少し増えて、3月にまた少し減りました」

失敗②:グラフの写し間違い

グラフの数字を間違えて書いてしまう。

【解決法】書く前に必ず確認!そして「約」を使うのもアリ。「約100個くらい」でOK。

失敗③:理由の考えすぎ

「絶対にこうに違いない!」と決めつけてしまう。

【解決法】「かもしれません」「だろうと思います」など、やわらかい言い方を使う。

5. 先輩たちのうまくいく方法

方法①:付箋メモ作戦

グラフを見ながら、気づいたことを付箋に書いて貼っていく。その後、付箋を並び替えて作文を書く。

方法②:声に出して説明作戦

一度声に出してグラフを説明してから、それを文字に起こす。

方法③:クイズ形式作戦

「このグラフで一番面白いのはどこだと思いますか?」とクイズ形式で始める。

練習問題:グラフを説明してみよう!

では、実際にグラフを説明する練習をしてみましょう。

【お題】あるクラスの好きな果物アンケート結果

· いちご:12人
· ぶどう:8人
· みかん:6人
· りんご:10人
· バナナ:4人

ステップ1:見つける
一番目立つところ:_____________

ステップ2:比べる
比べてみてわかったこと:_____________

ステップ3:考えて
なぜだと思う?:_____________

ステップ4:作文にしてみよう



【解答例】
ステップ1:見つける
「いちごが12人で一番人気があります。反対に、バナナは4人と少ないです」

ステップ2:比べる
「いちごとぶどうを比べると、いちごの方が1.5倍も人気があります。りんごはぶどうより少し多いです」

ステップ3:考えて
「いちごが人気なのは、甘くてかわいいからかもしれません。バナナが少ないのは、給食でよく出るからかな?」

ステップ4:作文にしてみよう
「このグラフから、クラスではいちごが一番人気で、バナナが一番人気がないことがわかりました。いちごはぶどうより1.5倍も好きな人が多く、りんごは中のくらいでした。いちごが人気な理由は、甘くて見た目がかわいいからだと思います。バナナは給食でよく出るから、特別な感じがしないのかもしれません」

どうですか?グラフからこんなにたくさんのことが読み取れましたね!

まとめ:今日覚えたことをおさらい

今日学んだことをまとめると……

· 基本の型:「見つけて・比べて・考えて」の3ステップ
· 楽しむコツ:実況中継するように、色を使う、友達に話すように
· 失敗対策:数字だけ並べない、確認する、やわらかい言い方を使う

今日からできる小さな一歩:
「身の回りの数字を1つ選んで、観察してみる」

例えば:

· 1週間の天気と気温の関係
· 家族の好きなテレビ番組
· クラスの誕生月

資料を使った作文ができるようになると、数字やグラフが怖くなくなります。むしろ「このグラフ、何か面白いこと言ってるかな?」とワクワクするようになりますよ。

ぜひ、今日学んだことを活かして、グラフや表と仲良しになってください。きっと、作文がもっと楽しくなります!


「こんなグラフを見つけたよ!」「こんな風に説明してみたよ!」というのがあったら、ぜひ学校の先生や友達に見せてみてください。きっと「すごくわかりやすいね!」って褒めてもらえますよ!

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