1. 導入(つかみ)
みんな、テストの点数を見たときに「平均点ってどれくらいかな?」って気になったことあるよね。
でも、数字を見ただけだと「本当にみんなの成績ってどれくらいなんだろう?」って分かりにくいこともあるんだ。
例えば、クラスのテストでこんな点数があったとするよ。
80, 90, 70, 100, 40
この中で「ふつうの子は何点くらい?」って聞かれたら、どう答える?
平均を出すと、(80+90+70+100+40) ÷ 5 = 76点
うーん、確かに数字では76点だけど…
「ふつう」の感覚としてはちょっと違う気がするよね。
そこで登場するのが、中央値と最頻値。
このふたつを使うと、数字の「真ん中」や「よくある数」がすぐわかるんだ。
2. 本文(多角的に解説)
① 実生活の視点:数字の真ん中や人気の数を見つけよう
中央値:数字を小さい順に並べて、ちょうど真ん中の数 → みんなの「ふつう」を表す 例:上のテスト点数を並べると 40, 70, 80, 90, 100 真ん中の数は 80点 → これが中央値 最頻値:数字の中で一番多く出てくる数 → みんなが「一番よく取る点」 例:もしクラスの点数が 80, 70, 80, 90, 80 なら、80点が最頻値
身近な例だと、
ジュースの人気サイズは「みんながよく買うサイズ」 → 最頻値 運動会のリレーで、みんながだいたい走るタイムの真ん中 → 中央値
こんなふうに考えると、統計は「数字の物語」を読む道具みたいだね。
② 基本ルールや理論:計算方法を知ろう
中央値の求め方
小さい順に並べる 真ん中の数を見つける
数が偶数なら、真ん中の2つの平均を取る
最頻値の求め方
同じ数がいくつあるか数える 一番多い数が最頻値
このルールを覚えれば、どんなデータでも「中央値」と「最頻値」を見つけられるよ。
③ 心理的アプローチ:数字をゲーム感覚で楽しもう
数字だけ見るとちょっとつまらないかも。
でも「宝探しゲーム」にしてみると面白いよ。
中央値ゲーム:数字の中で真ん中の「お宝」を見つけよう! 最頻値ゲーム:一番よく出る数字を「人気者」として探せ!
こう考えると、数字と仲良くなれるんだ。
④ 失敗しやすいポイントと対策
順番を間違える → 中央値は必ず小さい順に並べることが大事 複数の最頻値がある場合 → 同じ回数で出る数が複数ある場合もある 例:60, 70, 70, 80, 80 → 最頻値は 70と80 の2つ 偶数の中央値の計算を忘れる → 40, 60, 80, 100 の場合は、(60+80) ÷ 2 = 70 が中央値
こういうポイントを押さえておくと、失敗せずに統計を読めるよ。
⑤ 他人の工夫例:色や絵で覚えやすく
友だちのノートを見ると、こんな工夫があるよ:
中央値は赤丸で囲む 最頻値は星マークをつける
色やマークをつけると、グラフや表を見ただけでパッとわかるんだ。
3. 練習問題にチャレンジ!
問題1
あるクラスのテスト点数:50, 70, 80, 70, 90, 100
中央値は? 最頻値は?
問題2
ある日のジュース販売数:3, 5, 5, 2, 5, 3, 2
最頻値は? 中央値は?
解答・解説
問題1
小さい順:50, 70, 70, 80, 90, 100 中央値:真ん中の2つ 70, 80 → (70+80) ÷ 2 = 75 最頻値:70 が2回 → 70
問題2
小さい順:2, 2, 3, 3, 5, 5, 5 中央値:真ん中の数 = 3 → 3 最頻値:5 が3回 → 5
4. まとめ
今日学んだことをまとめよう。
中央値:数字を並べて真ん中を探す → 「ふつう」の数字 最頻値:一番よく出る数字 → 「人気者」の数字 数字を「宝探し」「ゲーム感覚」で考えると楽しい 順番・偶数・複数最頻値には注意
次の一歩として、家でおやつの数やゲームの得点を記録して、自分で中央値や最頻値を探してみよう。
友だちや家族に「見て見て!中央値は〇で、最頻値は△だよ!」って教えられたら、君も立派な統計マスター!
この記事を読めば、数字の中にある「秘密」が見えてくるよ。
ちょっとした練習で、君も数字の名探偵になれるんだ。

