「本の感想文、長くなりすぎちゃった……」
「大事なところがわからないよ!」
「要約って難しそう……」
そんな風に思ったことはありませんか?実は私も、お気に入りのアニメを友達に説明するとき、長々と話しすぎて「で、結局何が面白いの?」と言われたことがあります。でも大丈夫!今日は誰でも簡単に要約ができるようになるコツをお伝えします。
1. 要約は「おみやげ話」みたいなもの!
身近な例で考えてみよう
要約って実は、旅行から帰ってきたときのおみやげ話にそっくりなんです。
例えば、ディズニーランドに行ってきた友達が、すべてを詳しく話したら:
「まず家を出て、電車に乗って、到着して、チケット買って、アトラクションに並んで、……(3時間後)……そして帰ってきたんだよ」
これでは聞いている方が疲れてしまいますよね。でも要約が上手な人は:
「ディズニーランドで一番楽しかったのは、新しくできたバズ・ライトイヤーのアトラクション!的当てゲームみたいで、すごく盛り上がったよ」
こんな風に、大事なポイントだけを伝えます。これが要約のコツです。
ゲームの説明も同じ!
好きなゲームを友達にすすめる時:
「このゲーム、ストーリーがすごくて、グラフィックもきれいで、音楽も良くて、キャラクターがかわいくて、操作も簡単で……(続く)」
ではなく、
「このゲームは、仲間と協力して冒険するのが楽しいRPGだよ。特にストーリーが感動するんだ!」
これなら短くてわかりやすいですね。
2. 要約の基本は「3つの質問」に答えるだけ!
魔法の3質問
どんな文章を要約するときも、この3つに答えればOK!
- だれが/なにが(主役は?)
- どうした(何が起きた?)
- どうなった(結果は?)
実際にやってみよう
【例】桃太郎の話
· だれが:桃太郎が
· どうした:鬼退治に行って
· どうなった:鬼を倒して宝物を持ち帰った
→「桃太郎が鬼退治に行って、鬼を倒して宝物を持ち帰った話」
わずかこれだけで、桃太郎の話の大事な部分が伝わりますね!
もう一歩進んで「5W1H」
もっと詳しく要約したいときは:
· When(いつ)
· Where(どこで)
· Who(だれが)
· What(なにを)
· Why(なぜ)
· How(どのように)
この中から大事なものを選んで使います。
3. 要約を楽しくする3つのコツ
コツ①:声に出して読んでみよう
文章を読むとき、大事だなと思うところに線を引きながら、声に出して読んでみましょう。自然と「ここが大事だ」というところがわかってきます。
コツ②:友達に伝えるつもりで
「この話、友達に30秒で説明するならどうする?」と考えながら要約してみましょう。時間制限があると、自然と大事なところだけを選べます。
コツ③:絵や図にしてみよう
漫画のコマのように、4コマ漫画を描くつもりで要約してみましょう。絵にすると、何が大事かがわかりやすくなります。
4. みんながやってしまう!失敗あるある
失敗①:細かい数字にこだわりすぎ
「1583年に、〇〇という人がいて、その人が××を発明して……」
【解決法】数字は大体でOK!「今から約400年くらい前に、ある人が便利なものを発明しました」で十分です。
失敗②:全部を平等に縮めようとする
元の文章が1000文字だから、要約を200文字にしようとして、すべてを5分の1に縮める。
【解決法】大事なところはしっかり残し、あまり大事でないところは思い切って削る。
失敗③:自分の感想を混ぜてしまう
「すごく面白い話で、私もやってみたいなと思いました」
【解決法】要約はあくまで「話の内容」だけ。感想は別に書きましょう。
5. 要約がうまくなる!先輩たちの工夫
工夫①:付箋を使う方法
大事だと思う文に付箋を貼っていき、貼った付箋だけを見ながら要約する。
工夫②:録音する方法
一度声に出して要約を録音し、それを文字に起こす。
工夫③:誰かに話す方法
実際に誰かに要約を話してみて、相手が「え?それだけ?」と言ったところを詳しく説明する。
練習問題:要約に挑戦してみよう!
では、実際に要約の練習をしてみましょう。
【お題】次のお話を要約してください
「昨日、公園でサッカーをしていたら、となりのクラスの田中君がボールを強く蹴りすぎて、ボールが大きな木の上に引っかかってしまいました。みんなでどうしようか悩んでいたら、ちょうど通りかかった6年生の先輩が、長い棒でボールを上手に取り出してくれました。お礼に、みんなでお菓子をあげました。先輩は『また困ったことがあったら声かけてね』と言って去っていきました。」
ステップ1:3つの質問に答えよう
- だれが:_____________
- どうした:_____________
- どうなった:_____________
ステップ2:要約文を作ろう
【解答例】
ステップ1:3つの質問に答えよう
- だれが:田中君とサッカーをしていたみんな
- どうした:ボールが木に引っかかって困っていた
- どうなった:6年生の先輩が助けてくれた
ステップ2:要約文を作ろう
「サッカーをしていたらボールが木に引っかかり、困っていたら6年生の先輩が助けてくれた」
どうですか?長い話がたった1文で伝わりましたね!
まとめ:今日覚えたことをおさらい
今日学んだことをまとめると……
· 基本の型:「だれが・どうした・どうなった」の3つでまとめる
· 楽しむコツ:声に出す、友達に話すつもりで、絵にしてみる
· 失敗対策:細かい数字にこだわらない、大事なところを選ぶ、感想を混ぜない
今日からできる小さな一歩:
「今日見たテレビ番組や読んだマンガを、30秒で誰かに説明してみる」
例えば:
· 「今日のドラマは、主人公が困難に立ち向かって、最後に成功する話だったよ」
· 「このマンガ、主人公と友達の絆が深まっていくスポーツものだよ」
要約ができるようになると、本やテレビで見たことを友達に伝えるのが楽しくなります。また、勉強でも大事なポイントがすぐにわかるようになります。
ぜひ、今日から要約の練習を始めてみてください。最初は難しく感じるかもしれませんが、何度もやっているうちに、きっと上手になっていきますよ!
「こんな風に要約してみたよ!」というのがあったら、ぜひお家の人や友達に聞いてもらってください。きっと「わかりやすい!」って褒めてもらえますよ!

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