7ー6 わかった!室町時代 〜二つの朝廷とカラフル文化の大実験〜

わかった!室町時代 〜二つの朝廷とカラフル文化の大実験〜

こんにちは!みなさん、クラスで意見が分かれて、もめたことってない?「遠足の行き先は遊園地がいい!」「いや、動物園!」って、なかなか決まらなくて困っちゃうみたいな。実は、室町時代の始まりも、そんな感じだったんだよ。今日は、「二つの朝廷が並び立つ」という日本史上まれに見る大事件と、カラフルでワクワクする文化が生まれた室町時代を、みんなと一緒に探検していくね!


①【実生活の視点】南北朝ってなに?〜クラスが二つに分かれちゃった!?〜

まずは「南北朝(なんぼくちょう)」から。難しそうな名前だけど、意味はシンプルで、「天皇をめぐって、クラスが二つに分裂しちゃった状態」 だと思ってください。

· きっかけは後醍醐天皇
鎌倉幕府を倒した後醍醐天皇は、「さあ、すべて天皇中心の昔の良い政治に戻そう!」と考えました(建武の新政)。でも、これに不満を持った武士がたくさん出てきたんだ。
· クラス分裂!
そこで、足利尊氏という武士が、別の新しい天皇を立ててしまいました。これで、「後醍醐天皇チーム(南朝)」 と 「足利尊氏が立てた天皇チーム(北朝)」 の2つが同時に存在する、という不思議な状態が約60年も続いたんだ。まるで、学級会で意見が真っ二つに割れて、それぞれが別々のことを始めちゃったみたいな感じだね。

この「どっちが本当の天皇?」問題が解決したのは、三代将軍、足利義満の時代。すごくパワーのある将軍だったから、うまく両方をまとめて、一つにすることができたんだ。

②【基本ルール】室町幕府は“お祭り運営委員会”!

じゃあ、室町幕府はどんな組織だったんだろう?鎌倉幕府が「武士のための会社」なら、室町幕府は“力を合わせてお祭りを成功させる、運営委員会” に近いんだ。

· 本拠地:室町(京都)
将軍の家が「花の御所」と呼ばれる豪華な邸宅だったことから、室町時代って呼ばれるんだよ。京都に戻ったことで、貴族の文化と武士の文化がどんどん混ざり合っていったんだ。
· 仕事:みんなの力を借りながらまとめる
でも、この運営委員会、実はすごく大変だった。なぜなら、守護と呼ばれる地方のリーダーたちの力が強すぎて、将軍の言うことを聞かないことも多かったから。みんなでお祭りをやるのに、それぞれの出し物グループが勝手なことをし始める感じだね。これを「守護大名」の台頭と言うんだ。

③【心理的アプローチ】義満の成功のヒミツ 〜“すごい!”と思われる技術〜

では、なぜ足利義満は、南北朝をまとめ、金閣寺のようなキラキラしたものを作ることができたんだろう?そのヒミツは、“人を惹きつけるオーラ” にあったのかもしれない。

· 権威(けんい)のパワーを使った
義満は「将軍」であるだけでなく、「太政大臣」という貴族の中でもトップの位にも就いたんだ。さらに、明(中国)から「日本国王」として認めてもらうなど、「とにかくすごい人なんだ!」ということを、形で見せるのが上手だったんだよ。現代で言うと、学級委員長であり、生徒会長であり、市のコンクールでも表彰される…みたいな、すごいオーラだね。
· キラキラで見せる
金閣寺は、とにかくキラキラ輝くお寺だった。これを見た人はみんな「わあ、将軍さまはすごい力を持っているんだ!」と圧倒されたはず。“かっこいい!” “すごい!” という感情は、人を動かす大きな力になるんだよ。

④【他人の工夫例】北山文化ってなに?〜和菓子も能も生まれたミックス文化〜

義満の時代を中心に広まった「北山文化」は、“和風”と“中国風”がミックスされた、新しいカラフルな文化だったんだ。これがまた面白い!

· 金閣寺(きんかくじ)
一言で言うと、“和風と中国風のハーフ” な建物。1階は貴族風の和様、2階と3階は禅宗様という中国風。武士も貴族も、みんなが「カッコイイ!」と思えるデザインだったんだね。
· 能(のう)
観阿弥・世阿弥親子が完成させた、音楽とダンスと演劇が合体した芸能。現代のミュージカルみたいなものだね。将軍・義満は彼らを大きく支援したんだ。才能を見つけて、育てるのも、すごいリーダーの仕事だよね。
· 和菓子(わがし)と茶の湯(ちゃのゆ)
なんと!この時代に、お茶を楽しむ習慣と、それに合う和菓子が発達したんだよ。みんなが大好きなあんこを使ったお菓子のルーツもここにあるかも!文化は、生活を楽しく豊かにしてくれるんだね。


【練習問題】君だけの「融合文化」を考えよう!

さあ、室町時代のように、二つのものを組み合わせて、新しい「君だけの融合文化」を考えてみよう!以下の質問に答えてね。

Q1. あなたの好きな二つのものを組み合わせると、何が生まれますか?
(例)「日本のアニメ」×「西洋の騎士」→ 「侍アーマーを着たアニメヒーロー」

Q2. それはどんなところが“新しい”ですか?
(例)「和のデザインがかっこよくて、世界中の人に受け入れられそう!」

Q3. その新しいものを、みんなに“すごい!”と思わせるには、どう見せますか?
(例)「SNSでかっこいい映像を流して、まず友達に自慢しちゃう!」

解答例(あくまで参考までに!)
A1. 「学校の給食」×「フレンチ」→ 「給食の揚げパンをフォアグラ風にアレンジ!」
A2. 「誰もが知っている味が、とってもおしゃれに大変身!」
A3. 「給食コンテストを開いて、みんなに投票してもらう!」

どう?新しいものを生み出すのって、ワクワクするよね!


【まとめ】室町時代を振り返ろう

今日は、室町時代の大きな特徴を4つの視点で学んだよ!

  1. 実生活の視点:南北朝は「クラスが二つに分かれた状態」。義満がまとめた。
  2. 基本ルール:室町幕府は「お祭り運営委員会」。まとめるのが大変だった。
  3. 心理的アプローチ:義満は「権威」と「キラキラ」で人を惹きつけるのが上手だった。
  4. 工夫と応用:北山文化は「和」と「中国」のミックス文化。能や和菓子が生まれた。

室町時代は、対立もあったけど、そこから新しい美しい文化がドンドン生まれた、エネルギッシュでカラフルな時代だったんだね。

次にできる小さな一歩:
今日の夕飯の時、お家の人に「もし、二つの好きなものを組み合わせて新しいものを作るとしたら、何がいい?」って聞いてみよう!きっと、家族みんなで盛り上がるはずだよ。歴史の出来事も、そんな身近な発想から考えてみると、もっと楽しくなるからね!

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